主人公

「 またベンチか… 」

主人公

「 みんなはいいなぁ。最初から試合に出て、思いっきりサッカーができて… 」

主人公

「 俺は、身体が小さいからいつも上手くいかない 」

主人公

「 フィジカルでは負けるし、判断力もない…こんなにサッカーが大好きなのに… 」

母親

「 おかえり、ふうま！今日の練習試合はどうだった？ 」

主人公

「 …別に…。僕、またベンチだったし… 」

母親

「 そう…だったの… 」

主人公

「 ううっ！ひっく…悔しいっ…！僕だって頑張ってるのに…試合で活躍できるようになりたい…っ 」

母親

「 …ふうま…ふうまがサッカーを頑張っているのは知っている。なにか手伝えることがあればいいんだけど… 」

母親

「 あ、そうだ！そういえばミキさんの所のそうまくんが、“SpaS Soccer School”って所に通っているって前に言ってたような… 」

母親

「 あった！体験もやっているみたいだし、ふうまに話して、申し込んでみようかしら！ 」

桑島

「 本日は体験に来ていただきありがとうございます。コーチの桑島です 」

主人公

「 この人…僕と同じく体が小さい 」

桑島

「 ふうまくんだね！俺が手本を見せながらしっかり教えるからよろしくね！ 」

主人公

「 初めまして…はい 」

桑島

「 では、ちょっと見ていてください 」

主人公

「 凄い…っ！このコーチは体が小さいのに、あんなに体の大きい人を抜いている…！！ドリブルも凄く上手いし、今まで見て来た誰よりもサッカーの技術がある！！ 」

主人公

「 そうか…。体が小さくても、技術と頭を使えば、昂平コーチの様に活躍することだってできるんだ！！ 」

主人公

「 俺も昂平コーチの様にうまくなりたい！体が小さくてもそれを感じさせない技術を身につけたい！！ 」

桑島

「 じゃあふうまくん、練習に移ってみようか！ 」

主人公

「 はい！！ 」

母親

「 ふうまはサッカーが大好きなんです。練習だって人一倍頑張っているんです。でもあの子は、体が小さいせいでフィジカルで負けたり、判断が悪いと言われてベンチになることが多くて…ふうまがもっと思いっきりサッカーが楽しめたらいいのにって思ってるんですけど...あの子上手くなるでしょうか？ 」

桑島

「 もちろんです。サッカーに体が小さいのは関係ありません。確かに最初はハンデがあるかもしれませんが、技術があれば大きい子たちにも負けないですよ 」

桑島

「 当スクールでは、私が自らプレーをして見せながら指導するので、指導の質が高いのに加え、サッカーIQを子供達に教えているのが強みになります 」

桑島

「 またスクールの料金についても全コース都度払いなので、生活スタイルに合わせて無理なく通うことができます 」

母親

「 それは凄く助かります…！ 」

主人公

「 はぁ、はぁっ…くそっ！また上手くいかなかった…っ 」

主人公

「 “SpaS Soccer School”に通ってから、難しいこともあったけど、昂平コーチのおかげで、少しずつ技術とサッカーIQが上がっていくのを僕は肌で感じ取っていた 」

主人公

「 行け行けぇー！右側攻めろ！！ 」

主人公

「 こっちパス！！ 」

歓声

「 わああああ！！ 」

主人公

「 そして今では、10番を背負い、チームの指揮を執るまでに成長してチームを優勝に導くことができた 」

主人公

「 これも“SpaS Soccer School”に通ったおかげだ…昂平コーチに出会えたおかげだ…っ！！ 」